

パッケージをきれいに仕上げるためのデータ作成ポイント <TIPS #005>
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こんにちは、KAMIKOです。気づけばこのコラムも第5回目!そろそろ皆さんも印刷&製版の知識がじわじわ染み込んできた頃でしょうか?……え、そんなことない?大丈夫、私も毎日『これ前もやった気がするな…』ってなりながら仕事してます。そんなわけで(?)、今回もゆるっと印刷の世界をのぞいていきましょう!
弊社ではお客様に満足いただけるパッケージを作るために、日頃より各部署ごとに製造のノウハウを蓄積しております。今回はデータ作成段階でのパッケージをきれいに仕上げるために気をつけたいポイントについてご紹介させていただきます。
塗り足しをつけよう
展開図のサイズぴったりのデータで印刷すると、断裁や折り作業時にズレが発生したときに不自然に白い部分や他の色が出てきてしまいます。これをカバーするためにつけるのが塗り足しです。弊社では、パッケージには5mmの塗り足しをつけることを推奨しております。(塗り足し範囲は印刷会社ごとに異なりますのでご注意ください。)
とくに、画像部分の塗り足しは入稿後の追加作業が難しいことがあるのでできるだけ入稿前につけるようにしましょう。

大事な文字やパーツの位置に気をつけよう
断裁時のズレを考慮して、切れて欲しくない大事な文字やパーツ、JANコードなどを仕上がり線ギリギリには入れないようにしましょう。仕上がり線より3mm以上内側を意識して配置してください。
入稿する前に自分で切って組み立ててみよう
画面上では完璧と思っていたデータを実際に作ってみたら、上下の方向がおかしかったり、フタと本体のデザインのつながりがおかしかったりすることはよくあること。デザインのブラッシュアップにもつながりますので入稿前にぜひ組み立ててみてください。

弊社ではお客様のオーダーに沿った仕上がりを実現するために、様々なポイントに気をつけてパッケージを製造しております。入稿データに関するチェック体制は万全ですのでどうぞご相談ください!
さて、今回はこの辺で終了!パッケージをきれいに仕上げるには、データのちょっとした工夫が大事。……って、それは仕事だけじゃなくて、私たちの日常も同じかも?うまく整えて、見栄え良く仕上げていきましょう!ではまた次回、お楽しみに!

KAMIKO UEMURA
上村紙業 デザイン室所属。年間300点のパッケージデザインを手がける、デザインリーダー。グラフィックから構造についても、豊富な経験から、生産技術部からも相談されることも。趣味は宝塚鑑賞。


